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表面処理技術

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発注するメリット

工程間の物流/お客様の管理コストの削減に貢献できます

一括発注により品質責任の所在がはっきりし、納期管理にも貢献できます

取扱品目と特徴

弊社での取り扱い品目について、使用目的に応じたメッキの特徴と相性をご紹介します。
悩む前に、まずはフォーム・お電話よりお問い合わせください。
目的に応じた最適なプランをご提案いたします。

めっき(鍍金)

  • 亜鉛
    鉄鋼の防錆に使われる最も一般的なめっきで、自動車・電機・遊技機等向けに使われています。ラック・バレル式のラインで3価クロム化成処理(通称:3価クロメート)で対応しており、3価クロメート(干渉色)、3価ユニクロ(青銀白色)、3価黒色、3価黄色(染料による黄色、バレルのみ)に対応しています。
  • 錫(スズ)
    主に銅・銅合金等に対し、電気的特性を向上させる目的で使われるめっきで、少し白い金属光沢を持ちます。目的・特性により下地に銅めっきやニッケルめっきを付けたり、光沢錫・無光沢錫めっきを使い分けたりします。
  • 亜鉛ニッケル
    主に鉄鋼の防錆に使われ、コストは上がりますが亜鉛めっきに比べて耐食性・耐熱性が優れています。自動車関連部品に多く使われており、エンジンルームや厳しい環境に置かれる部品のめっき加工に使われます。ニッケルの含有率で主に低ニッケルタイプと高ニッケルタイプがあります。
  • ニッケル
    主に装飾目的や防錆目的に使われ、ロウ付け目的にも使われます。
    空気中で徐々に酸化するため、ごく薄い黄色~ピンク色の皮膜が出来ます。外観目的の場合はニッケルの上に、主にクロムめっきを施します。端子など電気部品の下地めっきとしても使われます。
  • ニッケルクロム(装飾クロム)
    装飾目的のめっきで、自動車・家電・家具・雑貨等に使われています。特殊な場合を除き原則としてバレルめっき加工が出来ません。代替処理としてはニッケル上の錫-コバルト合金めっきがあります。
  • 硬質クロム
    電気めっきの中で最も高度が高い(Hv1000程度)ので、主に耐摩耗性を目的として、シリンダー・ローラー・シャフト・金型・工具等に使われます。
  • 無電解ニッケル
    電気を使わずに付けるニッケルめっきで、主にリンとの合金めっきです。析出硬度がHv400以上あり、熱処理する温度により最大Hv900程度まで向上できます。
    電気を使わず、内面部・細孔部でもめっき液が循環できれば均一にめっきが付きます。リンの他にボロン(ホウ素)による合金化や、PTFE(テフロン)を皮膜に取り込めます。
  • 溶融亜鉛
    熱で溶かした金属亜鉛の中に素材を浸し、厚い亜鉛皮膜を形成させ、主に土木・道路・橋梁など構造物の防錆に使われます。
    付着している亜鉛が多く、鉄鋼との境界面で合金化もしているため防錆力が高いです。

塗装

  • カチオン電着塗装
    エポキシ樹脂の水溶性塗料を電気めっき同様に通電して付ける防錆塗装で、主に自動車部品で使われます。自動車向けではほとんどが黒色です。部品のエッジ部が薄くなるので、耐食性を大きく向上させる目的で亜鉛めっきの上に施す場合もあります。
    溶剤(VOC=揮発性有機化合物)を使わないので安全性が高く、環境に関する要求にも適しています。
  • 静電塗装
    主に装飾目的で施される塗装で、防錆力も必要である場合にはカチオン電着塗装の上に施される場合があります。
    プラスに帯電させた被塗装物に、マイナスに帯電させた塗料を吸着させて焼き上げて塗装します。

コーティング

  • ポリエチレン
    最も安価な樹脂コーティングで、部材の熱によりポリエチレンパウダーを溶かして密着させます。耐薬品性、電気絶縁目的に使用され、黒・赤など何色かあります。
  • ナイロン
    ポリエチレン同様にナイロンパウダーを溶かして密着させます。ポリエチレンよりも硬さがあり、耐摩耗性・耐水性・耐衝撃性に優れるが、強酸・強アルカリに対しては耐食性がやや劣る。主に黒色が使われています。
  • 塩ビ(塩化ビニル)
    パウダーではなくゾル(溶剤に粉末を分散させた液体)に浸漬し、加熱して固化させます。密着性はほとんどないため、抜け防止構造・形状が必須です。
    塩素を含むため焼却等すると有害物質が発生するため採用を敬遠されつつあるが、電気絶縁性に優れ、高電圧の掛かる部品の絶縁目的に使われます。
  • テフロン(PTFE)
    噴霧塗布などでコーティングし、潤滑性・耐熱性(327℃)・耐寒性(ー250℃)に特に優れる。電気絶縁性や耐薬品性を持ちながら、同時に耐熱性が必要であるといった場合に使われるが、高価になります。
    テフロンが高価であったため、同様の特性を持つフッ素系樹脂が使われる場合もあります。

脱脂

  • 炭化水素洗浄
    炭化水素(塩素非含有)による脱脂・洗浄。アルミニウム・ステンレス・めっき鋼板・ZAM材などの油分を除去し、部品の清浄性・溶接性などを目的として施されます。
    水溶性切削油・プレス油は水分を含むため洗浄できないことがあり、特定の溶剤を使用する必要があります。
  • アルカリ脱脂
    アルカリ性の水溶性脱脂剤(石鹸・洗剤のような界面活性剤)で洗浄します。専用装置もあるが、めっきの前処理・塗装の前処理を活用し、比較的大きなものを脱脂する必要がある場合に使われます。

その他表面処理

  • ジオメット処理
    完全クロムフリーで微細な金属フレークを無機系バインダーにより付着させ、焼き固めた皮膜処理。自動車・ガス・建築関連部品で、高耐食性を要求するところに使われます。主にディップスピン工法で処理されます。皮膜形成時に細かいネジ・小さい穴は埋まってしまうことがあります。平面形状は密着したまま固まるなど、処理しにくい形状があります。
  • アルマイト処理
    (陽極酸化処理)
    アルミニウム部品を硫酸やシュウ酸の処理浴の中で正(+)極にして通電し、強制的に多孔質な酸化物皮膜を形成する処理。耐食性が向上し硬くなります。多孔質であるため各種染料で着色できます。自動車部品・家電・機械部品・建材等に使われます。硬さが要る場合は硬質アルマイト処理とすることがあります。

バフ・バレル研磨

  • バフ加工
    綿やフエルトを付けたバフを回転させながら当てて部品表面を削る・磨くなどし、プレスバリの除去・鏡面加工などをします。ニッケルクロムめっき後により良い光沢を得るために素材を磨く目的にも使われます。
  • バレル研磨
    部品単独またはメディア(研磨材、チップ)を加えて回転させ、部品同士の共摺りによってバリを除去したり光沢を出す処理。変形しやすい部品や光沢を特に出したい場合には回転させずに研磨材やメディアを工夫し微振動で研磨する振動バレルもあります。

そのほか、以下のような発注にも
ご対応可能です。

  • 検査
    前工程の不具合検査、めっき後の検査、合わせての検査など、一貫して対応いたします。
    ※品質基準・検査方法など、詳細な
     擦り合わせが必要
  • 軽作業
    めっき/塗装の後にシール貼り・整列・マーキングなど、一貫して対応いたします。
    ※品質基準・検査方法など、詳細な
     擦り合わせが必要
  • 納品代行
    広域に展開する自社配送網による代行納入、路線便・宅急便の代行手配をすることで、お客様の工数低減、納期短縮が可能です。